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“輸送任務専用の潜水艦。 陸軍さんが独自に設計し開発し運用するという。世にも珍しい潜水艦です。 「ゆ型」。”○” の中に “ゆ”…”

“輸送任務専用の潜水艦。
陸軍さんが独自に設計し開発し運用するという。世にも珍しい潜水艦です。
「ゆ型」。”○” の中に “ゆ” で、「まるゆ」という呼称ですね。
元々の発想としては、ミッドウェー海戦で日本空母部隊が致命的な大敗北をし、ジリ貧方向に追い込まれつつあった 1942 年。
ガタルカナル島を巡る戦いにおいて、日本軍は制海権・制空権をアメリカに奪われてしまいました。上陸していた陸軍部隊は孤立。安定した補給ができなくなり、ガタルカナル島は飢島と呼ばれるようになります。
海上輸送における主役は、大量に物資を運ぶことができる大型の輸送船です。
でも、鈍足で脆い輸送船は、潜水艦や爆撃機にすぐに見つかって攻撃され、目的地まで辿りつけなくなりました。
海軍は、高速駆逐艦での夜間輸送(ネズミ輸送)や、潜水艦での輸送(モグラ輸送)に割と命がけで尽くしましたが、厳しい状況は改善されません。
陸軍は、自由に運用できる、独自の輸送手段を求めました。
現地で弾も食料も無く窮乏の極みに置かれた自軍兵士のことを考えると、割と自然な発想なのかもしれません。
海軍さんとの調整会議に延々と時間を費やすのにも、限度があるのです。
製造は基本的に陸軍独自に、一から設計開発が行われました。
こっそりいきましょう、こっそり。
だって海軍さんに知られたら、「何やってんの君ら…」って冷めた目で見られるのは確実ですからね。
まあ、結局技術的に詰まって、後でこっそり相談は仰ぎましたが。
関係者一同の尽力もあり、ノウハウ 0 状態からたった二ヶ月の内に基本設計が完成しました。
なにそれすごい。
製造のほうも、当時の新鋭技術である電気溶接によるブロック工法の導入などにより、短期間でパカパカ作ることを実現できたようです。
戦時中に蓄えられたこのブロック工法のノウハウは、戦後の日本造船業の勃興を支えました。
訝しがられ、笑われながらも地味に活躍
稼働期間は、1944年~1945年。
400 隻以上の建造が計画され、38 隻が実際に完成。
フィリピンや沖縄地域などへの輸送任務に従事しました。
積載量は、約 20~40 トン。あるいは兵員を 40名運ぶことができます。小型の潜水艦ですので、輸送能力はごくわずかですね。 間宮さんだと数千トン。
輸送船がショベルカーだとしたら、その横でスコップ片手に頑張る感じ。
しかし、届け先の兵隊さん達にとっては、何よりも貴重なありがたい物資です。
まるゆ。ちいさい。
海上をノロノロと、時速 15 km ほどで浮上航行して進みます。
ほんとに輸送専門ですので、魚雷とか装備してません。
敵飛行機!? 敵駆逐艦!? 危険を察知したら、その場で垂直に潜って隠れてやり過ごしましょう。
沈没してるんじゃありません、潜行してるんですのだ。
昼間も危ないから沈んで隠れます。危なくなくなったら、再び浮かび上がって進みましょうね。
開発経緯から、あんまり知名度が無い艦でして。
敵からはもちろん、味方からも認知されておらず、敵と勘違いされてよく攻撃を喰らったりしました。ひどい。
一方、危険海域で余りにも堂々と浮上航行するので、米潜水艦が思考をフリーズさせて見逃したことも。常識に囚われない柔軟な思考! 斜め上ってやつです。
様々な不幸と幸運の結果、かなり危険な任務に従事したにも関わらず、終戦時には 35 隻も無事でした。”

陸軍さんは自家用車が欲しい(まるゆ・あきつ丸) | 猫でもわかる艦これ (via yukiminagawa)

三式潜航輸送艇

(via dokuroou)

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