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“空襲罹災者にはまず罹災証明書が与えられ、その紙切れ1枚を持っていると、食料や、衣類や、寝具、さらには鉄道の切符などが与えられる。さらには、警察が焼け跡に机を出して罹災者相談窓口を始める。こんなときのおま…”

“空襲罹災者にはまず罹災証明書が与えられ、その紙切れ1枚を持っていると、食料や、衣類や、寝具、さらには鉄道の切符などが与えられる。さらには、警察が焼け跡に机を出して罹災者相談窓口を始める。こんなときのおまわりさんたちは、サーベルを鳴らして「オイ! コラ!」と怒るイメージとは全く違って、おだやかでにこやかなのが、東京空襲直後の写真を見ても印象的だ。空襲下、警察は「生命こそまず大事」と市民の避難を勧め、その場を離れず消火に勤しむよう命令していた陸軍憲兵隊と対立する局面もあったらしい。
 20年8月6日、こんどは、呉を支援してくれた広島の町に原爆が落とされる。その日の夕方の広島で、罹災した広島市民たちのために、机を出して罹災証明書を書き続ける広島市の警察官の写真が残っている。彼自身、頭に血のにじんだ包帯を巻いて写っているのだが、彼が書類を書いた数だけ夕食にありつく人ができるのだ。
 さらにその広島に対して、呉から大規模な救援が繰り返されることになり、その話はこうのさんも『この世界の片隅に』の中で描いている。
 こうした話が「戦時中」のすべてではないことも知っているつもりだ。だが、読み漁れば漁るほど、戦時中の人々の気持ちが、今の自分たちとそれほど遠くない「ふつう」なところにあったのだなあ、という気持ちになってゆく。”

1300日の記録[片渕須直]第30回 もうひとつの舞台をもつないで | WEBアニメスタイル (via shayol)

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